犬の子宮蓄膿症(症状・手術費・治療)について!避妊手術をしていないワンちゃんは要注意!
ワンちゃんの避妊手術は済んでいますか~
一匹で飼っているから大丈夫!、避妊をすると太るんだよね~、女の子の避妊は高いし、お腹を切るのは可哀想・・・など思っていても避妊をしていないために病気になることもあるんです・・・
メスのワンちゃんに多い病気で子宮蓄膿症があります。
7歳~未避妊のワンちゃんで、最近ちょっと元気がない・食欲がない・水をよく飲む・・・などの症状があり、避妊手術が済んでなければ子宮蓄膿症かもしれません・・・
家のワンコ・クッキー(トイプードル・♀)も5年前に子宮蓄膿症になり手術をしました。この病気は本当に怖い病気で、一日でも早く治療しないと命を落としてしまう場合もあるそうです。
うちのクッキーも危なかったです・・・元気がない、ちょっと様子がおかしいと思い病院に行ったらすぐに今日手術しないと危ないと言われて、その日すぐに卵巣と子宮の両方を摘出する手術をしました。
子宮蓄膿症っていう病気すら知りませんでした。なんとなく避妊手術は早めにしたほうがいいと聞いてはいたのですが、お腹を切るのはちょっと可哀想と思って避妊手術をしていませんでした・・・でも、手術をしてその後は元気になり大丈夫です!
今回は犬の子宮蓄膿症について、症状・手術費用などについてお話したいと思います。
なるべく病気になる前に避妊手術を受けることを願っております。
●子宮蓄膿症について●
子宮内に侵入した大腸菌などの雑菌によってひきおこされる病気で、若いメス犬だと体力がありホルモンバランスもよく、免疫力も強いので子宮蓄膿症になりにくいですが、中高齢期(7歳~)になると、体力が低下し、免疫力もおちてくるので何らかの原因で感染して雑菌の動きが活発化して子宮蓄膿症が発症。
中高齢期の7歳~がかかりやすいと言われていますが、4歳位でもかかるワンちゃんもいるそうです。
この子宮蓄膿症になる確率として4歳で15%程度発症(メス犬の4匹に1匹がかかる確率です。)、7歳~になるともっと確率が高くなるそうです。
●症状●
発情が終わって1ヶ月~2ヶ月前後の時期に発症するので、発情(ヒートや生理)がおわってから注意して観察し、下記のような症状が現れたらすぐに病院へ行きましょう。
<初期症状:あまり気が付かない>
・元気がなくなる
・体重減少
・嘔吐を繰り返す
・発熱
<子宮蓄膿症:この段階で気がつくと手術で完治>
・飲水量と排尿回数、量が増える
・外陰部の腫大(腫れ)
・しきりに陰部を舐める
・腹痛
<危険な状態>
・激しい腹痛
・痙攣
・腸閉塞
※陰部が腫れ、膿がでている。血のような膿状のオリモノを排出する
※膿を排泄しない場合があり、その場合はお腹が膨らんでくる
※これらすべてが当てはまるわけではなく、どれかが当てはまっていれば病院へ行って診察をして下さい。
◎危険な状態を詳しくわかりやすく説明します◎
子宮蓄膿症になると、子宮に溜まった膿がポタポタと漏れることがあります。パッと見、血液のように見えるので、まさか膿だと気付かない飼い主さんもおられます。
(家のワンコの場合もそうでした。気が付きませんでした。)
発情出血がいつもより長かったり、一旦終わったはずなのにまた始まるようなことがあれば、子宮蓄膿症にかかっている可能性大です!
子宮蓄膿症にかかると子宮の中に溜まった膿が陰部から漏れ出る場合もありますが、膿が体外に排泄されずに子宮の中にたまり続ける場合があります。この状態を「閉鎖型」と言いますが、実はこの閉鎖型は非常に危険なのです。
飼い主さんが気づきにくいだけでなく、病気の進行スピードが速く、重症になりやすい傾向にあります。子宮内膜炎が進行して、腹膜炎を起こし命の危険がでてきます。
※一刻を争う病気ですので、異変に気付いたら早急に病院に連れて行きましょう!!
●気になる手術費●
家のワンコの場合は生理(ヒート)が終わり、元気がなく、水をよく飲むようになり、また血のようなものが出てきて(膿)、あれ?なんか変・・・すぐに病院へ行ったところ、今日すぐに手術!
今日手術しないと助からない可能性もありますと言われました・・・
もうびっくりです。心臓がバクバク、子宮蓄膿症という病気をしりませんでしたので、少し病院へ行くのが遅くなってしまい、この子になにかあったらどうしよう…?
もちろん、すぐに手術しました。
一日の入院、その後はお家で安静に過ごしました。
手術の金額は¥127,305でしたが、保険に入っていましたので半額の63,652円かかりました。
その後も何度か通院。
もし、一日でも遅くなっていたら・・・考えるだけでも怖いです。
子宮蓄膿症の手術費用は病院によって異なり、60,000円~200,000円と言われています。症状、入院日数などにより異なると思います。
●手術・確率・治療法●
この子宮蓄膿症の手術の成功率は高いそうです。
もちろん、症状にもよりますが、早めの段階で気がついた場合は成功率は90%以上と言われています。
クッキーの手術後は数回通院しました。術後の経過をみて「もう大丈夫」という事で手術は無事成功しました。
治療法は外科手術と内科治療があります。
推奨されるのは、子宮と卵巣を摘出する外科手術が一般的だそうです。しかし、持病や高年齢から麻酔や手術のリスクが高いと判断される場合、内科治療を行うこともあるそうです。
子宮蓄膿症の治療薬「アリジン(成分名:アグレプリストン)」は日本では未発売のため、個人輸入で海外からとりよせることになります。
命に関わる治療薬ですので、この薬を扱っている病院での治療をして下さい。
クッキーの場合、5年前の事ですが、今でもあの時のことを思うと怖いです。もし、手術するのが遅れていたら・・・なぜもっと早く病院へ行けなかったのだろう???
ワンちゃんは痛いとか辛いとかもちろん伝えることができません。
いつもと様子が変?!と思ったら大袈裟くらいでもいいので病院へ行ったほうがいいです。
(クッキーです。13歳ですが、元気!写真はちょっと眠そう。。。 )
●未避妊の愛犬と暮らしている方へ●
子宮蓄膿症は避妊手術を受けさせていないワンちゃんにしか発症しません。
7歳くらいからの中年以降の犬に非常に多く、命を落としてしまうこともある恐ろしい病気です。
避妊手術を受けさせていない女の子と暮らしている飼い主さんは、発情出血があった後の2ヶ月くらいは、いつも以上に気をつけて様子を観察してあげてください
この病気は最初はあまり症状がないのでわかりずらいと思いますが、不安な場合は健康診断に連れて行ってあげるのもオススメです。
病院は大袈裟くらいが丁度いいと思います。あれっ?と思ったら病院へ!
そして、何より避妊手術を早めに受けることが大切です。
大切な愛おしい家族、元気で長生きするようにできることはしてあげたいですね!
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